タオルに関する説明|Q&A
タオル吸水性に関する全般的な返答
タオルの吸水と「たおる小町」製品の加工について教えてください。
まずタオルに求められる一般的な事として、風合い(柔らかさ)、厚さ、サイズ、そして吸水性があるのではないかと思います。弊社はすべてのタオルを後晒しという工程で行っています。この後晒しという工程は、紡績後の綿糸をタオル織機に掛けて織ってから、白く晒す工程のことです。晒すとはこの場合、糊抜きと精練、漂白と蛍光などの一連の作業を指します。
タオルを長期使っていく中では糸の選別や織りの具合が重要になってきますが、吸水性という観点から見ると、糊抜きと精練(せいれん)が重要な観点になってきます。なぜなら綿は地球環境から与えられたもので、成長の具合や産地などで繊維長など品質の違いはあっても綿(セルロース)であることに変わりはありません。ちなみにオーガニックコットンなどは環境面での観点になります。
綿糸は元々ワタの種子から取れる繊維なので植物として持っている油分があります。それをタオル織物として成立させる為に、織機に掛ける必要があります。この織機に掛ける事を理由に、綿糸に糊が付けられます。糊を付けないと摩擦により糸が切れやすくなったり、不具合が生じるので、それらを防ぐのが主な理由になってきます。近年ではこの糊付けを省いた無糊の綿糸もあります。無糊綿糸は糊抜きの加工を防げるのと、柔軟剤をほぼ使わなくても柔らかい場合があるので、エコ綿糸としてオーガニックコットンと同様に注目されています。弊社も実際一時期これでタオルを製造したことありますが、吸水性も増し良い事は良いのですが、毛羽立ちが目立ちやすいという意見もあり今は休止しています。高度な技術で紡績された綿糸も、たいてい一長一短はあるものです。
タオルを長期使っていく中では糸の選別や織りの具合が重要になってきますが、吸水性という観点から見ると、糊抜きと精練(せいれん)が重要な観点になってきます。なぜなら綿は地球環境から与えられたもので、成長の具合や産地などで繊維長など品質の違いはあっても綿(セルロース)であることに変わりはありません。ちなみにオーガニックコットンなどは環境面での観点になります。
綿糸は元々ワタの種子から取れる繊維なので植物として持っている油分があります。それをタオル織物として成立させる為に、織機に掛ける必要があります。この織機に掛ける事を理由に、綿糸に糊が付けられます。糊を付けないと摩擦により糸が切れやすくなったり、不具合が生じるので、それらを防ぐのが主な理由になってきます。近年ではこの糊付けを省いた無糊の綿糸もあります。無糊綿糸は糊抜きの加工を防げるのと、柔軟剤をほぼ使わなくても柔らかい場合があるので、エコ綿糸としてオーガニックコットンと同様に注目されています。弊社も実際一時期これでタオルを製造したことありますが、吸水性も増し良い事は良いのですが、毛羽立ちが目立ちやすいという意見もあり今は休止しています。高度な技術で紡績された綿糸も、たいてい一長一短はあるものです。
タオルの「晒(さらし)」という加工について、そのバランス。
さて、織っただけではタオル製品にはなりませんので、例えば白くするために前加工として、まず糸に付いている糊を落とします。これには酵素の糊抜き剤が使用されます。その後、綿の油を取るため(精練加工)苛性ソーダが使用されます。そしてようやく、白くする場合は漂白、蛍光などの加工が行われていきます。
この糊抜きと精練で綿そのものを生かしていきますが、この作業ですべての油分や糊が取れるわけではありません。100%ではないのです。なんどもこの工程を繰り返すことにより、相当の油分は取れますがそれは全然エコではないですし、一度にすべて100%は使う材料が強いので良いとは思えません。それに油分を全部取ったタオルがどのようなものか?。何十年も使い古したタオルで柔軟剤もそれほど使ってないと、ガシガシした風合いのタオルになりますが、それでも吸水性は最高で、そればかり棚から取って使う、そういった記憶はありませんか?。まさしくそんな感じのタオルになると思います。風合いをある程度保つ油分、そして吸水性、これらは人がタオルに要求する風合いと吸水性などと相反する所にあり、このバランスが考えどころになってきます。
この糊抜きと精練で綿そのものを生かしていきますが、この作業ですべての油分や糊が取れるわけではありません。100%ではないのです。なんどもこの工程を繰り返すことにより、相当の油分は取れますがそれは全然エコではないですし、一度にすべて100%は使う材料が強いので良いとは思えません。それに油分を全部取ったタオルがどのようなものか?。何十年も使い古したタオルで柔軟剤もそれほど使ってないと、ガシガシした風合いのタオルになりますが、それでも吸水性は最高で、そればかり棚から取って使う、そういった記憶はありませんか?。まさしくそんな感じのタオルになると思います。風合いをある程度保つ油分、そして吸水性、これらは人がタオルに要求する風合いと吸水性などと相反する所にあり、このバランスが考えどころになってきます。
タオルの使用に際して、風合いと吸水性、厚さと使いやすさ
弊社のタオルの場合、普段使いのタオルをとってみると、比較的過度な加工は行っておらず、柔軟加工も少しなので、手に届いた時にはそれほどボリュームを感じないかもしれません。しかし、自宅で洗剤を使って洗うなどしていただくと徐々に風合いが立ってくると思います。洗濯時に洗剤の説明をよく読んでいただき、柔軟剤も少量にしていただくと、綿糸に残っている油も減ってくるので吸水性も増す想定になっています。上記項目で書いた残りの油分などは使用時に徐々に減る考えだということになります。
基本的には新品時から吸水しますが、人により不満足ということもあるでしょうから、1回から数回洗ってから使っていただくのが良いかと思います。 タオルを考える場合、弊社は日本の生活環境という観点で考えて作るようにしています。
タオルは風合いを増そうとすると、厚くするという視点がありますが、やりすぎると、吸水時重たかったり、乾きにくい、それにより菌が繁殖しやすいなどが起こります。比較的高温多湿の時期の長い日本は、これらのバランスを配慮した製品が良いのではないでしょうか。吸水性は、よく実験などであるビーカーに浸してなど見かけますが、それは頻繁にある環境ではなく、基本的に拭き取る場所を面で捉えていく使用環境にあると思います。そのため吸水性を感じる感覚は、ある厚み以上はそれほど意味がなく、むしろ風合いを含む満足度と関係していると思っています。
基本的には新品時から吸水しますが、人により不満足ということもあるでしょうから、1回から数回洗ってから使っていただくのが良いかと思います。 タオルを考える場合、弊社は日本の生活環境という観点で考えて作るようにしています。
タオルは風合いを増そうとすると、厚くするという視点がありますが、やりすぎると、吸水時重たかったり、乾きにくい、それにより菌が繁殖しやすいなどが起こります。比較的高温多湿の時期の長い日本は、これらのバランスを配慮した製品が良いのではないでしょうか。吸水性は、よく実験などであるビーカーに浸してなど見かけますが、それは頻繁にある環境ではなく、基本的に拭き取る場所を面で捉えていく使用環境にあると思います。そのため吸水性を感じる感覚は、ある厚み以上はそれほど意味がなく、むしろ風合いを含む満足度と関係していると思っています。
洗剤を一切使わずに洗って吸水するようにしたいのですが?
基本的にはある程度初回から吸水するように製造しているのですが、当然買い始めのタオルといった印象は拭えません。その場合、1回から数回洗剤で洗濯していただくと変わってくるはずなのですが、洗剤を一切つかいたくないとなると肌に合わないなどいろんな問題があるのでしょう。その場合、明確な答えが出せずに申し訳ないですが、肌に合う石鹸などで洗っていただくというのではどうでしょうか。それか時間は掛かるかもしれませんが使用回数を増やして洗っていただくことで徐々に効果は出てくるのではと考えます。
- 2019.04.21
- 01:51
- タオルに関する説明|Q&A